(1)生活道路の価値に対する意識の集約 郊外 中山間 郊外 中山間 37 全体(6空間分) (n=5562) 生活道路全体(3空間分) (n=2781) 幹線道路全体(3空間分) (n=2781) 生活道路 中心市街地 (n=927) (n=927) (n=927) 幹線道路 中心市街地 (n=927) (n=927) (n=927) 歩行者が通りやすい,使いやすいこと 自転車(チャリンコ)が通りやすい,使いやすいこと 自動車(クルマ)が通りやすい,使いやすいこと 1.17 1.18 1.15 1.06 1.05 1.08 1.09 1.02 1.17 1.33 1.36 0.84 1.03 1.23 0.89 0.83 1.09 1.13 1.40 1.15 0.91 1.27 1.08 0.88 ※次のように得点化し,平均値を算定 2:とてもそう思う,1:ややそう思う,0:どちらともいえない,-1:あまりそう思わない,-2:全くそう思わない ※色が濃いほど特徴敵傾向であることを示す 1.23 1.15 1.13 小型電気自動車やトラクターなどの速度の遅い車両が通りやすい,使いやすいこと 高齢者や障害のある方が通りやすい,使いやすいこと こどもが通りやすい,使いやすいこと 空間ににぎわいがあること 1.15 1.19 1.12 1.17 1.24 1.11 0.46 0.50 0.41 1.22 1.31 1.03 1.32 1.37 1.04 0.25 0.47 0.79 1.24 1.16 0.95 1.22 1.15 0.95 0.19 0.36 0.68 災害時に安心して利用できること 交通事故にあう危険性が低いこと 犯罪にあう危険性が低いこと 0.10 -0.01 0.21 1.08 1.07 1.09 1.31 1.34 1.29 1.32 1.35 1.29 0.37 -0.10 -0.30 1.11 1.09 1.01 1.40 1.36 1.24 1.40 1.39 1.25 0.71 0.17 -0.24 1.19 1.07 1.02 1.40 1.26 1.21 1.37 1.30 1.21 渋滞が少なく,移動時間が予想できること 魅力的な地域・目的地とつながっていること 0.88 0.89 0.88 0.71 0.72 0.71 1.02 0.92 0.71 0.94 0.67 0.54 1.06 0.86 0.72 0.99 0.64 0.50 に,「自動車が通りやすい,使いやすいこと」については,中山間地域>郊外>中心市街地と幹線道路と反対の傾向を示している. 表 4-2 道路種別別・整備地域別の道路の価値に対する意識 生活道路の価値に対する意識と維持管理の当事者意識の関係 生活道路の価値に対する意識の傾向が,当該道路の維持管理を支援してもよいとする意識(維持管理の当事者意識)とどのような結びつきがあるかを把握する.すなわち,どのような価値に重きを置いている場合,維持管理に対する当事者意識が高く表出するかという点をみる.今回設定した道路の価値は,多様な観点からのものとしているが,表-2に示すとおり,傾向が類似するものもみられる.維持管理にかかる当事者意識との関係性の本質を捉えるにあたっては,まずは,価値を単純な構造のものとした上で傾向をみることが有用と考えた.よって,ここでは,前節で整理した道路の価値を集約したうえで,以降の分析を行うこととした. まず,それぞれの道路の価値に対する意識を点数化(「とても重要=2点」〜「全く重要でない=-2点」)をした結果を用いて,因子分析を実施した.表 4-3に因子負荷行列を示す.分析は主因子法,バリマックス回転を行い,カイザー・ガットマン基準に従い固有値が1以上となった4因子を選定した.各因子の因子負荷量から,それぞれ「因子1=安全・安心重視因子」,「因子2=弱者重視因子」,「因子3=歩行者・自転車重視因子」,「因子4=つながり・にぎわい重視因子」と命名した.なお,独立因子の傾向から,「自動車(クルマ)が通りやすい,使いやすいこと」ならびに「小型電気自動車やトラクターなどの速度の遅い車両が通りやすい,使いやすいこ
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