これからの「生活道路」空間マネジメントに関する研究
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・歩行者が通りやすい,使いやすいこと ・自転車(チャリンコ)が通りやすい,使いやすいこと ・自動車(クルマ)が通りやすい,使いやすいこと ・高齢者や障害のある方が通りやすい,使いやすいこと ・こどもが通りやすい,使いやすいこと ・小型電気自動車やトラクターなどの速度の遅い車両が通りやすい,使いやすいこと ・空間ににぎわいがあること ・災害時に安心して利用できること ・交通事故にあう危険性が低いこと ・犯罪にあう危険性が低いこと ・渋滞が少なく,移動時間が予想できること ・魅力的な地域・目的地とつながっていること 35 道路の価値は,国土交通省の「2040年,道路の景色が変わる」など,主な道路整備に関するビジョン,計画等で言及される道路の役割等を俯瞰し,住民目線での回答がしやすい形で整理する方法を採用した.具体的には以下の12の価値を設定し,それぞれの価値について5水準(とても重要~まったく重要でない)で回答を依頼した. 道路の維持管理に対する意識として,ここでは,当該道路別の維持管理の重要性,維持管理方法の受容性について伺った.回答者には,前提として以下の一文を提示している. 近年,財政状況が悪化している地方都市も多くあるなかで,地域にある道路の維持管理の在り方が問われています.このことについて,あなたは,どのように考えますか.それぞれの道路についてお答えください. 道路維持管理の重要性は,「しっかり維持管理を行うべき」から「全く維持管理を行わなくてもよい」の5件法のスケールで回答してもらった.道路の維持管理方法の受容性は,その方法として,大野ら7)の道路施設管理の仕組みづくりに関する整理を参考に,以下の4種類を提示した. ①すべて行政が維持管理をする ②道路のある地域住民が人的・金銭的に維持管理の支援をする ③道路の利用者が金銭的に維持管理の支援をする ④道路の沿線企業・組織が人的・金銭的に維持管理の支援をする

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