これからの「生活道路」空間マネジメントに関する研究
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7 7 7 (2)整備検討プロセス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 表 3-3 ヒアリング結果の概要(道路管理者) B市 表 3-4に整備検討プロセスについて示す.ここでは,発意方法とプロセスに分けて整理している. 発意方法について,警察発意の場合,当初は,警察庁からの目標値に従い,各警察署が道路管理者と調整を踏まえて推進されていたことがわかる.警察発意に際して検討されているのは,交通量,交通事故といった指摘が自治体側(A,C市)からあり,この観点から箇所選定において道路管理者との調整がなされていたことがうかがえる.行政発意は,A市のみであるが,それは将来的な整備に資する知見を蓄積したいとの意向があったとの回答であった.住民発意は,特にC市の事例から,地域の抜け道の速度抑制や交通事故の頻発が契機となってなされることがわかる.各ゾーン30の発意者について,統括する警察側で全て把握されているわけではないものの,近年は住民発意がほとんどであるとの指摘があった.さらに,警察からは,発意における道路管理者側の熱意や,地域住民の特性の影響,住民発意によるものは,すでに整備された近隣の地域から要望されているといった指摘もなされた. 地域 ゾーン30整備数 規制開始時期(最初~最新) 整備数(発意者別) 視覚的 対策内容 対策 ※整備 ゾーン数 ※()は指定前から整備されていた物理的ケース デバイス 検討組織 2 1 装 2 1 A市 13 2012.8.30~2021.3.4 (2014.3以降はすべて住民発意) 警察:3 行政:1 住民:9 警察:7 行政:0 住民:0 警察:3 行政:0 住民:4 警察:7 行政:0 住民:0 中央線抹消 路肩カラー舗装 入口部カラー舗立体路面標示 法定外速度表示 (2) ハンプ 狭さく スラローム (1) なし 2012.12.25~2014.3.14 なし 1 1 3 8 1 1 1 1 (1) 1 2 3 3 4 - 2 - C市 2012.12.25~2018.3.19 (2017.3以降はすべて住民発意) なし D市※1 2014.12.19~ 2016.8.29※2 - ※1 「すべて警察主導で進められており,道路管理者として詳細を把握していない」との回答のため不明(「-」で明示) ※2 JARTICにて公開される「交通規制情報」4)の「最高速度区域30km/h」より整理 17

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