これからの「生活道路」空間マネジメントに関する研究
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道路管理者 交通管理者 ・整備されたゾーン30の概要(整備時期,整備された物理デバイス,等) ・整備検討プロセス(発意者,検討の流れ) ・設定エリアの検討プロセス ・対策内容の検討プロセス など ・整備検討プロセス(検討の流れ,など) ・設定エリアの検討プロセス ・対策内容 15 内容 ン30整備が進められておりかつ都市規模等が類似した愛知県内4市の道路管理者である. 表 3-1にヒアリング内容を示す.ヒアリング項目は,道路管理者に対しては,整備される個別ゾーン30ごとの事業推進の検討過程である.警察に対しては,全体的な整備傾向といった観点から話を伺った.愛知県を対象としているのは,筆者らの活動する拠点地域でありヒアリング等の調整がしやすい状況にあったこと,比較的多くの整備が進められており1),多様な実態が把握できるものと考えたためである. 表 3-2にヒアリング実施状況を示す.D市を除き,対面によるヒアリングを感染症対策を行いつつ実施した.ヒアリングは事前に調査項目をお伝えし,後日その内容について伺うという方針をとった.ヒアリング時間はいずれも概ね2時間程度であった. 整備エリアの特性分析は,JARTIC(日本道路交通情報センター)から公表される交通規制オープンデータを活用した4).当該データは,規制内容とともに規制地点の位置情報(緯度経度),規制開始日などの情報が付与されている.ここでは,共通交通規制種別コード(47)の「最高速度区域30km/h」を用いて整理した.なお,共通交通規制種別コードには「ゾーン30」のコード(99)も存在するが,更新日である2022年11月時点のデータでは,愛知県のデータにおいて「ゾーン30」のコードは振られておらず,すべて「最高速度区域30km/h」である.ヒアリング自治体から貸与を受けたゾーン30整備位置図と,「最高速度区域30km/h」データに付帯する緯度経度情報から生成した区域の位置を比較したところ,両者に違いはみられなかった.ただし,指定箇所数の整合性はなく,カウント方法に違いがある点に留意が必要である. 表 3-1 ヒアリング内容

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