歩車分離信号の効果に関する研究
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𝑡𝑡𝑝𝑝=𝐿𝐿𝑝𝑝𝑉𝑉𝑝𝑝+𝑝𝑝𝑠𝑠𝑝𝑝∗𝑊𝑊 𝐿𝐿𝑝𝑝: 横断歩道の長さ[m] 𝑉𝑉𝑝𝑝: 横断方向速度[m/秒]、文献調査による1[m/秒]とする。 𝑝𝑝: 歩行者青信号表示開始時の横断待ち歩行者数[人] 𝑠𝑠𝑝𝑝: 横断歩行者の飽和交通流率[人/m/秒]、調査した横断歩行者の飽和交通流𝑊𝑊: 横断歩道の有効幅員[m] 9 系統制御とは、複数の交差点の信号を統合して、交通量を効率的に調整するため6.2 歩車分離導入した信号時間計算について 率の取得は困難で、表 6-1の数値を参考に定める。 29 歩車分離信号導入後信号時間の計算には、いくつかの影響要因がある。最も基本的な要因は、横断歩道のサイズ、交通量、歩行者の横断速度など。 6.2.1 信号時間計算の仕組み 系統制御9の交差点を対象とする場合、完全に同様な交通量での検証には、当時の交通量に基づいて計算した信号時間を最大限に保持することは重要と考えられる。そのため、各交差点のサイクル長、オフセット及び各現示の黄時間、全赤時間は変更せずに、各自動車現示の青時間については、計算した歩行者専用現示の青時間及び各現示の黄時間、全赤時間をサイクル長から差し引いた時間を自動車現示の総青時間とし、歩行者専用現示導入前の各自動車現示の青時間を同比率で計算する。 歩行者専用現示の青時間は、下記の式で計算した歩行者現示時間の最小値𝑡𝑡𝑝𝑝とする。PWは横断距離の半分を渡るのに必要な時間とする。PGは𝑡𝑡𝑝𝑝からPWを差し引いた残ここで、𝑡𝑡𝑝𝑝: 歩行者現示時間の最小値[秒] 歩行者青信号表示時間PGと歩行者青点滅信号表示時間PWの2部分で区分される。りの時間である。なお、5秒を最小値とする。 の制御システム。

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