図 6-1 歩行者専用現示方式の流線図 6.1 歩車分離現示方式について 6. 歩車分離導入効果に関する仮説及び検証 この章では、複数のシナリオを想定し、歩車分離信号導入の効果を検証する。まず、歩車分離現示方式について及び歩車分離導入後の信号時間の計算方法について説明する。サイクル長など不変を前提として、各対象交差点の信号時間を計算する。その後、3つの観点から歩車分離導入の効果を検討する。第1の観点は、交差点群における交差点の組み合わせによって導入効果を対比する。第2の観点は、歩行者専用現示の導入順位による効果を明らかにする。第3の観点は、歩行者交通量が多くなることによる効果を検証する。 歩車分離現示方式には、スクランブル方式、歩行者専用現示方式、右左折車両分離方式、及び右折車両分離方式の四つがあるが、本研究は歩行者専用現示方式を対象とする。十字交差点で自動車の右折専用現示がない3現示の場合には、各現示の流線図は図 6-1で示す。全ての方向の自動車などを同時に停止させている間に全ての方向の歩行者などを同時に横断させるという基本規則に従う方式である。各進行方向の自動車右折専用現示の有無によって現示の加減がある。他の三つの歩車分離現示方式は、付録5に参照される。 28
元のページ ../index.html#35