豊田市駅前大型商業施設の開業による回遊行動への影響に関する研究
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報告者: 加藤秀樹、大澤脩司 研究分野 業務類型 研究題目または 報告書タイトル 研究の背景・内容 研究結果・ 得られた知見等 研究成果 所内の担当者氏名・ 担当者 協力先名 問題点・課題・今後の研究予定・その他 関連論文(2022年度) (当年報掲載ページ) 社会への貢献、 報告、技術的特徴等 *予定含む 1.暮らしを支える交通、2.都市空間を創出する交通、3.交通の安全・安心 1.調査、2.解析、3.政策検討、4.その他 豊田市駅前大型商業施設の開業による回遊行動への影響に関する研究 ・豊田市駅周辺は、乗換等で通過するだけの移動が多いことや、特定の店舗のみに立ち寄り駅周辺を回遊していないという現状があり、官民が協力して、駅周辺の賑わいや回遊を創出するために、様々な施策やイベント等を実施している。 ・一方で、豊田市駅周辺の大型商業施設であった松坂屋豊田店が2021年9月31日に閉店し、2022年3~4月にかけて、新たな商業施設がオープンした。 ・昨年度は、WiFiパケットセンサを用いて、松坂屋豊田店の閉店が、駅周辺の回遊行動に与える影響評価を実施したが、今年度も、引き続き、再オープンの影響評価を行った。 ・さらに、WiFiパケットセンサに加えて、KDDI Location Analyzer(KLA)で取得したデータも活用して、来訪者の個人属性に関する分析も行った。 (1) WiFiパケットセンサデータ、およびKLAデータを分析した結果、以下の知見が得られた。 ・T-FACE A館のリニューアルオープン後、TM若宮駐車場等、周辺施設の来訪者は回復傾向が見られる。ただし、来訪者の個人属性としては、20~40歳代が松坂屋閉店前より多くなった一方で、60・70歳代が減少している可能性がある。 ・また、豊田市駅西側ペデストリアンデッキを起点とした回遊行動をみると、「新豊田駅・新とよパーク」や市駅東側の「ギャザ」や「喜多町2丁目交差点」への回遊は変化が見られなかったことから、T-FACE A館のリニューアルオープンが、通勤来訪者の回遊行動へ与えた影響や、豊田市駅の東西を跨ぐ回遊行動に与えた影響は、限定的と考えられる。 (2) 以上の知見を踏まえ、WEBアンケートにより豊田市民等から、豊田市中心部(駅周辺)で充実した時間を過ごすためのプランを得た。 ・豊田市駅周辺の賑わいづくりや回遊促進施策の検討に資する客観的な回遊行動データと市民の主観的なプラン案の収集 ・パケットセンサデータや歩行者交通量データ(パロッシーデータ)について、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールを活用したデータ共有方法を検討 加藤秀樹、大澤脩司 (共同研究者) ・山梨大学 名誉教授 豊木博泰 氏 ・大阪工業大学 准教授 西堀泰英 氏 (協力先) ・豊田市都市整備部都市整備課、豊田市産業部商業観光課等 ・豊田まちづくり株式会社、豊田市駅東開発株式会社、豊田市駅前通り南開発株式会社、豊田喜多町開発株式会社、豊田市駅前開発株式会社 ・豊田市駅周辺地区エリマネ研究会、一般社団法人TCCM、豊田市美術館、豊田スタジアム、豊田市中央図書館、中心市街地の店舗等 ・パケットセンサの新技術(Bluetoothパケット)により得られたデータの活用。 ・2023年度は、引き続き、パケットセンサデータや各種データを活用したイベント時の来訪者の回遊行動の把握について研究を実施する。 パケットセンサ等を用いた駅前大型店舗の閉店が来訪者の回遊行動に与えた影響に関する研究、第66回土木計画学研究発表会・講演集(pp。**-**) 2022度 自主研究概要

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