豊田市駅前大型商業施設の開業による回遊行動への影響に関する研究
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点の来訪者数の推移をそれぞれ図 3-5、図 3-6、図 3-7、図 3-8に示す。 図 3-5より、T-FACE A館は、一部店舗のみで開店した第1弾リニューアル(2022年32弾リニューアル(2022年4月22日、以下同様)後は松坂屋閉店直前で来訪者数が増えていた2021年9月と同程度の来訪者数となっていることがわかる。すなわち、リニューアル獲得することに成功している。 傾向だが、第1弾リニューアル後~第2弾リニューアルまでの期間と第2弾リニューアル後の期間の来訪者数には大きな差異は見られないことが読み取れる。ただし、2021年9月と比較すると第1弾・第2弾リニューアル後の来訪者数はやや減少していることから、自動車での来訪者が減少しているものと推測される。 一方、図 3-7からは、豊田市駅西側ペデストリアンデッキの来訪者数は松坂屋豊田店閉店後から徐々に減少しており、T-FACE A館がリニューアルオープンしてもほとんど変化していないことがわかる。これは、コロナ禍後のリモートワークの普及等により通勤者(特に豊田市駅と新豊田駅で乗換えるトヨタ自動車への通勤者)が減少したことの影響によるものと考えられる。 図 3-8より、喜多町2丁目交差点の来訪者数はT-FACE A館(1階~6階)のリニューアルオープンを経ても大きく変動していないことが読み取れる。豊田市駅西側ペデストリアンデッキと同様に通勤軸に位置付けられる箇所であるものの、豊田市役所等、リモートワークの影響が少ない通勤者が多いため、同じ期間でも大きな変動が見られないものと推測される。このことも踏まえると、T-FACE A館(1階~6階)のリニューアルオープンが豊田市駅の東側の人流に与えた影響は大きくなかった可能性があると考えられる。 20 (2)来訪者数の推移 T-FACE A館、TM若宮駐車場、豊田市駅西側ペデストリアンデッキ、喜多町2丁目交差月25日、以下同様)後は松坂屋閉店前よりやや来訪者数は少ないが、全店舗が開店した第後2ヶ月までの段階では、絶対数としては閉店前の松坂屋豊田店と同程度以上の来訪者を T-FACE A館の最寄り駐車場であるTM若宮駐車場についても、図 3-6よりほぼ同様の

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