豊田市駅前大型商業施設の開業による回遊行動への影響に関する研究
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⚫ 全体的にはA館来訪者と同様の傾向 ⚫ 「市駅西側ペデストリアンデッキ」との回遊はA館来訪者と比較して少ない可能性 図 2-9 T-FACE B館を起点とした回遊端末数の変化 13 (5)T-FACE B館を起点とした回遊行動の変化 T-FACE A館の場合と同様に、T-FACE A館(1階~6階)リニューアルオープン後のT-FACE B館のセンサに注目し、豊田市駅中心部に設置した主要なセンサ間との回遊行動が T-FACE B館リニューアルオープン前後の期間での回遊端末数の平均値の差を検定した※ 現時点では要因不明 一時的な結果である可能性も含め今後検証が必要 T-FACE A館(1階~6階)のリニューアルオープンにより、TM若宮駐車場や豊田市駅どのように変化したかを確認した。図 2-9に「T-FACE B館」と周辺の各センサ間の回遊端末数の変化を示す。 結果、主に以下のような結果が得られた。 (平均値を統計的に検定、約25%程度少ない) 2-4.Wi-Fiパケットセンサによる評価のまとめ 西側ペデストリアンデッキ等で端末検出数の増加が確認された。このことから、リニューアルオープンは、少なくともリニューアル直後までの期間(2022年6月30日まで)では豊田市駅西側のT-FACE A館周辺のエリアにおいて人流増加の影響を与えた可能性がある。一方で、豊田市駅東側の駅直近の交差点である喜多町2丁目交差点では端末検出数に変化は見られなかった。このことからは、リニューアルオープンは豊田市駅東側における人流には大きな影響を与えなかった可能性が考えられる。豊田市駅東側では通勤者が多く、多くの通勤者の行動はある程度規則的であると考えられること、加えてこれら通勤者の多くはリモートワークの影響が少ない人達(豊田市役所への通勤者等)が多く、この場合は来

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