豊田市駅前大型商業施設の開業による回遊行動への影響に関する研究

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2-3-2.T-FACE A館のリニューアルオープン前後の回遊行動の変化 （1）端末検出数の変化 T-FACE A館（1階～6階）のリニューアルオープン前後の期間で各センサでの検出端末図 2-5 松坂屋豊田店の閉店前後の端末検出数の変化 9 「豊田市駅西側ペデストリアンデッキ」、「TM若宮駐車場」、「喜多町2丁目交差点」に設置したセンサで検出された端末数について、2022年3月1日から2022年6月30日までの状況を図 2-5に示す。 数を比較すると、「豊田市駅西側ペデストリアンデッキ」と「TM若宮駐車場」に設置したセンサでは検出された端末数が増加した（各期間での端末検出数の平均値の差の検定を実施した結果、有意な差が認められている）。一方、「喜多町2丁目交差点」で検出された端末数には変化が見られなかった。すなわち、リニューアルオープン直後の期間においては、少なくとも豊田市駅西側のT-FACE周辺での人流が増加した可能性があると考えられる。一方、「喜多町2丁目交差点」は豊田市駅東側にある駅前の交差点であることから、この地点での検出端末数に変化が見られなかったということは、T-FACE A館のリニューアルオープンは豊田市駅の西側での人流増加に影響を与えたが、豊田市駅の東側の人流については大きな影響を与えていない可能性があると考えられる。