電波強度の閾値設定 等がある。 さらに、建物内への立ち寄りや滞在の把握を想定して建物内に設置したセンサであっても、屋外からの電波を検出してしまう場合も多い。センサとWi-Fi端末間の距離を厳密に把握することはセンサの仕組み上難しいため、センサが検出する範囲を明確に設定することは困難であるが、屋内にあるWi-Fi端末データのみに絞り込むためのアルゴリズムも必要となる。具体的には、MACアドレスと合わせて取得している信号強度の値を活用する。信号強度は検出された電波の強度を示す観測値であり、一般に距離の長短が信号強度の強弱に影響するとさていることから、活用することとした。 本研究では、回遊行動の分析に資するデータとするため、収集したデータを起点として、さまざまな中間テーブルを作成したり、設定テーブルを追加したりした上で、データのスクリーニングを行っている。 表 2-1に、実施したスクリーニングの主な目的と対処方法を示す。 ランダムアドレスの除外 移動のないWiFi端末の除外 歩行者が携帯するWiFi端末への絞り込み 特定ベンダー名のアドレスを除外 センシング範囲の設定 スクリーニングの目的 表 2-1 スクリーニングの主な目的と対処方法 5 対処方法 1日1回しか検出されていないアドレスを除外 センサ稼働時間中、常に検出されているアドレスを除外
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