⚫ 国内で既に実施されたMaaS先進事例の報告資料(国土交通省)から、高齢⚫ 当研究所の自主研究によるWEBアンケート調査結果に適用できる利用者の個人差を考慮した選択行動分析モデルを構築し、愛知県豊田市民のMaaS利用意向の影響要因を把握した。 ⚫ 「地方都市型」や「地方郊外・過疎地型」の両方を研究内容とする。 ⚫ 利用者の個人差に着眼した利用意向の選択行動分析モデルを構築する。 報告者:楊甲 研究分野 業務類型 研究題目または 報告書タイトル 研究の背景・内容 研究結果・ 得られた知見等 研究成果 所内の担当者氏名・ 担当者 協力先名 問題点・課題今後の研究予定・その他 社会への貢献、 報告、技術的特徴等 *予定含む 関連論文(2022年度) (当年報掲載ページ) 1.暮らしを支える交通、2.都市空間を創出する交通、3.交通の安全・安心 1.調査、2.解析、3.政策検討、4.その他 高齢化社会が急速に進展しているなか、高齢者のモビリティに関する社会問題が顕著化しつつある。特に、交通利便性の低い中山間地域における運転免許を自主返納した後の移動手段の確保問題の検討は緊急かつ重要な課題となっている。中山間地域に居住している高齢者の移動手段を確保するための方策としては、欧米諸国において、普及が進んできたモビリティ・アズ・ア・サービス(以降、MaaSと称する)の導入が期待されている。なお、該当サービスを利用するため、キャッシュレス決済を使わなければいけないといった前提条件がある。また、利用者側の視点から、どのようなMaaSサービスが望ましいかに関する議論は極めて少なく、特に高齢者を対象としたMaaSの利用意向に関する調査研究はほとんどない。さらに、高齢者MaaS利用の課題として、デジタル・ディバイドや利用者の個人差が指摘されており、高齢者を対象に、MaaSの利用を円滑に促進させるため、これらの問題点を検討する必要がある。 本研究は高齢者を対象としたMaaSの受容性を向上させるための方策検討に向けて、デジタル・ディバイドの現状や解決策を整理するとともに、個人差を考慮したMaaSの利用意向の影響要因を把握することを目的とする。 ⚫ 国内の既往研究のレビューを通じて、高齢者のデジタル・ディバイドの実態や解決策を整理した。特に、高齢者を対象としたキャシュレス決済やスマートフォンの利用促進に向けた先進事例を整理した。 者に関する課題を整理したうえ、高齢者にとって利用しづらい点を整理した。 <社会への貢献> 本研究は高齢者を対象としたMaaS利用促進に向けた方策を検討するため、高齢者のデジタル・ディバイドの現状及び解決策、そして、個人差がMaaSの利用意向に影響を与える要因であると把握した結果は、地方自治体のMaaS事業を展開する際の参考資料として活用されることが期待される。 <研究特徴> ⚫ 先行研究による知見を踏まえた利用者側の視点から高齢者MaaSの利用意向の影響要因を調査する。 責任者・担当者:楊甲 名古屋大学未来材料・システム研究所 三輪富生准教授、工学研究科土木工学専攻博士後期課程学生 梁錦佳氏(共同研究者) <今後の予定> 本研究の成果を取りまとめたものを国際ジャーナルTransport Policyなどに投稿する予定がある。 利用者の個人差を考慮した高齢者のMaaSに対する利用意向に関する調査研究 2022年度 自主研究概要 -
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