利用者の個人差を考慮した高齢者のMaaSに対する利用意向に関する調査研究
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図 1-4 本研究の流れ 1-3 研究内容 本研究の流れを図 1-4に示す。本研究は「現状整理・文献調査」、「行動分析モデルの構築」、「方策検討」の三本柱で研究を推進してきた。なお、本研究の企画を立案した時、WEBアンケートの実施を行う予定があるが、主担当研究員の業務内容調整によって、年度内で(1)現状整理・文献調査 高齢者のデジタル・ディバイドの問題を中心とした文献調査を実施することで、MaaSアプリの利用に関連するスマートフォン利用やキャッシュレス決済等の現状課題及び解消方法を整理する。MaaSの受容性調査について、海外や国内の研究文献のレビューを実施することで、2019年度の先行研究(暮らし⑤MaaS導入可能性)によるWEBアンケート調査データに適用できる分析手法を整理する。 そして、国内で実施しているMaaSの実証実験から高齢者の移動手段の確保に向けた交通サービスの提供内容、MaaSアプリの機能、利用効果(メリット等)および課題などを整理する。高齢者のデジタル・ディバイドによる影響を抑えるため、MaaSサービスの予約手段についても、MaaSアプリの利用だけでなく、ほかの方法(例えば、電話予約など)も整理していく。整理した結果を踏まえて、本研究で検討する高齢者を対象としたMaaSアプリの交通サービス提供内容、利用想定場面などを検討する。 (2)利用者の個人差を考慮した行動分析モデルの構築 利用者の個人差を捉える行動分析モデル(例えば、階層ベイズモデルまたはMixed Logitモデルなど)を修得・構築する。2019年度の自主研究(暮らし⑤MaaS導入可能性)を踏まWEBアンケートの実施は中止となる。研究内容の概要を次のように整理する。 4

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