分析の時間軸は、コロナ禍前(2019.12以前)、コロナ禍(2021.10)、コロナ禍(2022.10)の3時点である。コロナ禍の2時点は、いずれも緊急事態宣言等の発令のない時期である。コロナ禍前の状況は、原則、令和3年に実施した調査でうかがったものを使用している。 分析は、基本的傾向を捉える意図から、対象都市別、個人属性別(性別・年齢別)の観点から実施した。 5-2.結果 コロナ禍前後での傾向について整理した項目は以下の通りである。 ①活動時間、②外出頻度、③交通手段(通勤・通学、買い物、通院、趣味・娯楽、外食(酒有り))、④在宅勤務・宅配利用頻度、⑤生きがい、⑥居住地の希望、⑦中心市街地(来訪頻度、来訪目的、充実してほしいこと)、⑧感染リスクに対する安心感 活動時間 活動内容は「社会生活基本調査」を参考に活動の項目を選定している。睡眠など生理的に必要な活動を「1次活動」,仕事など社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動を「2次活動」,これら以外の自由時間における活動を「3次活動」として整理した。 都市別の活動時間、活動時間の変化を表 5-2、表 5-3に示す。1次活動では睡眠、2次活動では仕事、3次活動ではテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・インターネットの時間が比較的長く取られている。コロナ禍前後の変化をみると、全体的に活動時間が減少している傾向がみられる。なかでも介護・看護、学習・自己啓発の減少が大きいことがわかる。他方、ボランティア活動、交際・つきあいは、増加傾向が大きいことがわかる。また、豊田市の傾向に着目すると、学業、スポーツの減少が特に大きいことがわかる。 72
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