コロナ禍が豊田市の都市交通に与える影響のモニタリング
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1 厚生労働省(2023), 新型コロナウィルスマスク着用について, https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001067758.pdf, (2023.4.27最終閲覧) 2 日本経済新聞(2023.4.27), コロナ5類移行「5月8日」正式決定 対策は自主判断に, https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA254SN0V20C23A4000000/, (2023.4.27 最終閲覧) 3 神田佑亮(2021), コロナ禍と公共交通, IATSS Review, 46(1), 40-48 1.はじめに 1-1.背景 2019年12月12日から29日まで中華人民共和国湖北省武漢市において,原因不明の肺炎患者が発生したことから始まったと伝えられる新型コロナウィルスの感染爆発(パンデミック)は,我々の暮らしを大きく変えている. コロナ禍の影響は豊田市に暮らす我々に対して短期的なものにとどまらず,中長期的に様々な影響を与えた可能性が極めて高い.例えば、令和3年度の報告書でもビジネス活動のサイバー空間への代替、それに伴う公共交通の利用減を報告しているが、この変化はコロナ禍前には戻らないであろうと言った懸念も指摘3されている。令和3年度の調査では、豊田市内主要道路における自動車交通量の減少傾向が見られている。この変化は交通事故の発生傾向に少なくない影響をもたらすことが予想されるし、それを踏まえた地方都市、豊田市における交通安全施策の方向性を議論する意義は少なくない。 コロナ禍は地域における市民活動も様変わりさせている。当該活動の変化が住民の社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)に与える影響は容易に想定できる。このような背景の下、豊田市における都市交通へのコロナ禍の影響を多様かつ長期的観点から把握しておくことは、今後、コロナとの共存や克服を前提としたあるべき都市交通政策を打ち出すうえで重要である。本研究は、令和3年度に引き続き、コロナ禍が都市交通に与える影響をモニタリングすることで、将来にわたり生じようとしている都市交通上の課題を確認・整理し、With/Afterコロ図 1-1は愛知県における感染者数の推移を示している。令和4年末〜令和5年初頭にかけて第7波が国内を襲い、多くの新規感染者を出すに至った。他方で、表 1-1、表 1-2に示す通り、厚生労働省の報告によれば、これまで、ワクチン接種率の向上5、新型コロナウィルスの重症化リスクの低下6が進んでおり、2023年3月13日以降、マスク着用の個人判断への移行1や、2023年5月8日には感染症の分類が季節性インフルエンザ相当の 5 類に移行する2などの社会的な動きが加速している。 1

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