コロナ禍が豊田市の都市交通に与える影響のモニタリング
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4.地域・イベント実態のモニタリング 地域活動や市民参加の変化は、地域内、地域間のつながりや交流の変化を生じさせる。つながりの変化がもたらす課題として、コロナ禍において高齢者や基礎疾患保持者の重症化率の高さや対面接触機会の減少により孤立化や社会的なつながりの希薄化への危険性が示唆されている1)。 心理や福祉の分野では、ストレスを感じる時こそ人との繋がりが大切であると説くことが多い。それは、社会における人とのつながりの中でもたらされる精神的あるいは物質的な支援である「ソーシャル・サポート」が緩衝材の役目を果たして、高いストレスが及ぼす悪影響を緩和すると考えられているためである2)。社会における「つながり」の基盤である地域イベントや活動の実態について捉え、当該実態が地域住民の「心身の健康」や「ソーシャルキャピタル(社会的関係資本)」へ与えている影響を把握することは地域活動・市民活動のあり方を考える上で意義がある。 よって、コロナ禍における豊田市の地域活動ならびに市民活動の実態について把握し、これからの当該活動のあり方に関する基礎的資料を提供することを目的とする。 4-1.地域活動の実態 (1)「市民生活」を支える3つの「組織」 「市民の生活」は、大きく3つの組織が支えていると考えられる。 1つ目は、豊田市等「自治体・官」が提供している「公助・公的」支援である。2つ目は、小学校区等の単位で組織されている「自治区」が提供している「共助・準公的」支援である。3つ目は、NPOやボランティア団体等が実施している「任意組織」による「私的」な支援である。「自治区」も「任意団体」ではあるが、地域住民に対する「公的」な性格が強い為、「第2の公共」と呼ばれる事がある。 又、同様に地域における「任意組織」による活動は、「第3の公共」又は「新しい公共」と呼ばれる事がある。 (2) 組織活動を支える「資金」 それぞれの支援活動に使用される資金(財布)は、以下の通り。 1つ目の「自治体」は市民から徴収する「税金」である。2つ目の「自治区」は、地域住民から徴収する「区費」と地域住民の所属する自治体からの受ける「補助金」である。3つ目の「NPO等」は、参加メンバー・会員から集める「会費」を主に、活動対象や場所により申請・審査・交付を受ける「補助金」を受けている。 45

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