コロナ禍が豊田市の都市交通に与える影響のモニタリング
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(2)追突減少および出合頭増加の背景 (1)市全域での比較 3-2節で整理したJARTIC渋滞統計システムの渋滞発生状況の変化と事故発生状況の変化を重ね合わせて考察する。渋滞状況を示す指標としては、渋滞長と渋滞継続時間の積で表現される「渋滞量(km・h)」を用いる。 70.00%60.00%50.00%40.00%30.00%20.00%10.00%0.00%H23H24H25H26H27H28H29H30R1R2R3正面追突自動車相互事故の中での内訳出合頭右左折その他追突事故に関わる要因として、道路交通流の影響が指摘されている。特に渋滞の程度が高まることは、追突事故の増加につながる。また、出合頭事故の要因としては一般的に「標識見落とし」「思い込み」「認知ミス」が挙げられるが、これらは交通行動の変化により走行経路が変わったことなどによって誘発される可能性も考えられる。 これらの事故について、事項で道路交通の状況と重ね合わせた考察を試みる。 道路交通渋滞の変化と交通事故 分析に用いたJARTIC渋滞データが各年2月、5月、8月、10月であることから、交通事故データに関しても同月の発生件数を集計した。ここでは特に前項までで特徴が見られた追突と出合頭に関して考察する。 渋滞量と事故件数を集計した結果を表 3-7および図 3-18に示す。 図 3-17 自動車相互事故の詳細内訳 42

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