コロナ禍が豊田市の都市交通に与える影響のモニタリング
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(1)事故類型別に見た変化 田豊屋古名橋豊崎岡宮一 まず、警察庁のオープンデータ(2019年および2020年の交通事故)を用いて、本研究で個人アンケート調査の対象としている愛知県内の政令指定都市および中核市である5都市(豊田市、名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市)の事故データを整理した。 1,0847897,0125,6351,5271,1911,1288491,1868770%20%40%60%100%2019年2020年2019年2020年2019年2020年2019年2020年2019年2020年交通事故の構成割合変化(事故類型)80%人対車両車両相互車両単独図 3-1 交通事故の構成割合の変化(事故類型) 26 交通事故発生状況の整理 コロナ禍による交通行動等の影響を明確にするため、コロナ禍前は2019年4〜12月、コロナ禍中は2020年4〜12月の事故データを集計分析し、都市毎に事故状況の特徴を考察する。 事故類型として当事者の状態別(人対車両、車両相互、車両単独)の発生割合を都市別に集計した結果が図 3-1である。 事故発生件数は各都市とも減少しており、コロナ禍前との比率を見ると豊田市:72.8%、名古屋市:80.4%、豊橋市:78.1%、岡崎市:75.3%、一宮市:74.0%となっている。 事故類型の構成比を見ると、豊田市、豊橋市は「人対車両」の構成割合が減少しているが、名古屋市、岡崎市では増加しており、全体に共通した傾向を見出すことはできない。

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