コロナ禍が豊田市の都市交通に与える影響のモニタリング
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コロナ禍により、人々の交通行動や意識は少なからず変化している。その変化が交通事故の発生状況に影響を及ぼしたとすれば、どのようなことが想定できるのか、仮説として表 3-1に整理した。 表 3-1 交通事故発生の影響に関する仮説 区分 場所的な変化 路線・道路規格別 生活道路での事故の増加 時間的な変化 状態別の変化 事故類型 当事者要因 交通事故への影響の仮説 郊外部での事故増加 住宅地近辺での事故増加 大規模事業所周辺の事故減少 通勤交通需要の減少 観光地周辺での事故減少 病院周辺での事故減少 ドラッグストア周辺での事故増加 小規模商業施設での買物傾向 幹線道路での重大事故増加 交通量減少による速度上昇 朝夕ピーク時の事故減少 昼間時の事故増加 二輪車乗車中事故の増加 人対車両事故の増加 追突事故の減少 出合頭事故の増加 若年層の事故増加 高齢者事故の増加 買物目的事故の増加 背景となる社会環境・交通行動等 密とならぬ場所での余暇活動増加 買物等近場で用件を済ます傾向 観光等余暇活動の制限 通常の通院に制限 テレワーク者の運動不足解消散歩増加 テレワークによる通勤交通減少 昼間時の外出増加 バス・鉄道利用者の二輪車転換 テレワーク者の運動不足解消散歩 幹線道路等での渋滞緩和 ドライバーの注意散漫、走行経路の変化 社会性の獲得が阻害されている 外出制限によるフレイルの進行 小規模商業施設での買物傾向 3.交通実態のモニタリング 本章では道路交通の実態について、交通事故の発生状況および渋滞状況のモニタリング結果を示すとともに、事故と渋滞の関連について考察する。 3-1.交通事故発生状況の変化 コロナ禍による影響の仮説 これらのうち、事故類型に関する影響など主なものについて、事故データ等から考察する。 25

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