結果を表 5-39、表 5-40に示す。全体として総得点は微増傾向にあること、他方で、「未来に対する積極的・肯定的姿勢」は増加傾向が鈍いことがわかる。また、都市間で大きな差はみられていない。 な提案があるが、ここでは60歳以上の信頼性・妥当性が確認されており、かつ調査項目数の少なさから比較的簡便に調査が可能であるIkigai-96)を使用する。Ikigai-9は9つの設問項目で構成され、それぞれの設問について、「とてもあてはまる」から「ほとんどあてはまらない」の5水準のいずれかを回答する。分析は、それぞれの総得点(得点範囲9〜45点)及び3つの下位尺度(得点範囲3〜15点)で行う。下位尺度は図 5-1に示すように、それぞれ、「生活・人生に対する楽天的・肯定的姿勢」、「未来に対する積極的・肯定的姿勢」、「自己存在の意味の認識」である。 図 5-1 Ikigai9による生きがいの算定方法(再掲)6) 96
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