空間構造と利⽤者⼼理を踏まえた安全・安⼼な⾃転⾞通⾏空間整備⽅策に関する研究
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先⾏研究等の成果を踏まえ,⾃転⾞の通⾏位置に影響を与えると予想された構造条件と交通条件として,以下の6要因を選定した. 32.通⾏空間別の⾃転⾞⾞道通⾏率の整理 通⾏空間別の⾃転⾞⾞道通⾏率について,VR(ヴァーチャル・リアリティ)による意識調査結果を通じて構造的要因や利⽤者特性を踏まえた値を推定するモデルを構築する. 2-1.⽅法 ⾃転⾞通⾏空間のVR映像を回答者に提⽰し,当該映像の空間に対してどの通⾏位置を選択するかの意識を調査した.⾃転⾞の通⾏位置は,当該箇所の道路構造条件のみならず,歩⾏者交通量や⾃動⾞交通量といった交通条件の影響を⼤きく受けることが先⾏研究を含めた複数の研究成果で指摘されている2).VRを⽤いることで,意識調査といった調査スタイルであっても,交通条件を考慮した,より実際の状況に近い回答結果を得ることができると考えた. ・⾞線数 ・歩道の幅員 ・⾞道幅員(第⼀⾞線,路肩を含む) ・⾃転⾞通⾏空間の整備内容(専⽤通⾏帯,⽮⽻根,なし(外側線のみ)) ・⾃動⾞交通量 ・歩⾏者交通量 ⾃転⾞の通⾏位置の判断は,上記の要因が同時に影響しながら⾏われる.他⽅で,対策の検討においては,それぞれ単独の影響程度を把握できることが望ましい.他⽅でそれぞれの条件を逐次確認するためには膨⼤な映像数が必要となる.よって,ここでは,実験計画法を⽤いることで,提⽰する映像数を制御し,回答者の回答負荷の軽減を試みることとした. 本研究では,要因数と⽔準のバランスを考慮し,L18直交表を⽤いることとした.実験で⽤いた要因と⽔準の関係は表 2-1に⽰す通りである.⽔準の設定は,道路構造令の基準値ならびに,安全で快適な⾃転⾞利⽤環境創出ガイドラインに記載される値を参条件の設定

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