空間構造と利⽤者⼼理を踏まえた安全・安⼼な⾃転⾞通⾏空間整備⽅策に関する研究
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(1)考え⽅ 切⽚ ⾞線数 歩道の幅員(m) 最左⾞線+路肩(m) ⽮⽻根ダミー 専⽤通⾏帯ダミー AIC mcfaddenの疑似決定係数データ数 Estimate -2.20-0.13-0.440.97-0.041.49Std.Error 0.280.020.030.060.050.06P-値 オッズ⽐ 0.000.000.000.000.510.009558 (531件×18道路空間) 0.11 0.88 0.65 2.63 0.97 4.45 10584 0.11 ここでは,2章で構築したモデルを⽤いて豊⽥市内での空間整備による⾞道通⾏率の改善状況を整理する.具体的には,2章で構築したモデルなかで,データとして整理可能な構造的要因のみを使⽤した推定モデルを構築する. 結果を表 5-1に⽰す.モデルの精度を⽰す疑似決定係数は0.11と表 2-6の値(0.17)より低下している.変数の符号に着眼すると,⾞線数のみ符号が逆転している(表 2-6では正の値).他⽅で,それ以外の有意となった変数は同様の傾向を⽰している.このことから,当該モデルを⽤いた予測値の妥当性を他の視点から確認することとした.具体的には,本モデルで予測した⾞道通⾏率と実際に現地で観測した⾞道通⾏率の関係性を確認した. 結果を図 5-1に⽰す.両者の関係性について,指数近似では,決定係数0.703とある程度の当てはまりが確認された.よって,上述の課題はあることから結果を慎重に扱う必要はあるものの,当該結果を⽤いた整理を⾏うこととした. 30表 5-1 ロジスティック回帰分析結果(⽬的変数︓⾞道通⾏)

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