空間構造と利⽤者⼼理を踏まえた安全・安⼼な⾃転⾞通⾏空間整備⽅策に関する研究
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(2)⾞道⾛⾏を促す観点において,本研究の成果から通⾏ルールを正しく理解していることの影響が少なくないことが確認されている.学校教育等を通じた正しい通⾏ルール教育の推進が重要である. (3)⾃転⾞通⾏区間の安全性を⾼めるうえに置いて,⾃転⾞専⽤通⾏帯・⾞道混在(⽮⽻根)といった整備のみでは⼗分でなく,⾃転⾞通⾏空間の道路構造側からのアプローチが不可⽋であることが本研究の成果から⽰されている.当該空間の整備推進にあたっては,道路構造側からの対策との合わせ技の可能性を⼗分⾏うべきである. 5-2.優先対策箇所の提⾔ 295.豊⽥市での適⽤および安全,安⼼の観点からみた適正な⾃転⾞通⾏空間の整備⽅策ここでは,各モデルの結果を踏まえた豊⽥市における基本的対策⽅針の提⾔を⾏うとともに,市内道路網に本結果を適⽤し,安全,安⼼の観点からみた具体的な優先対策箇所について提⾔する. 5-1.基本的な対策⽅針の提⾔ 上記の結果を踏まえて,⾃転⾞通⾏空間整備における基本的な対策⽅針を以下のように提⾔する. (1)限られた道路空間の適正利⽤の観点からも,⾃転⾞の⾞道⾛⾏を促すといったルールの徹底は重要である.本研究の成果より,⾃転⾞専⽤通⾏帯整備の⾞道⾛⾏を促す⾼い効果が確認されていることからも,⾞道混在を採⽤する整備の状況から⾃転⾞専⽤通⾏帯への変更を前提とする対策の検討を進めることは重要である. の提⾔ 視点1︓対策実施による市内⾃転⾞通⾏空間の⾞道通⾏率の改善

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