WEBアンケート調査会社に委託し、65才以上の高齢者、35才未満の若者それぞれ1,000名第2章では、テレマティクス保険の現状、該当自動車保険による利用効果及び社会受容性第3章では、先進的自動車保険の利用者を対象としたインタビュー調査結果を説明する。 第4章では、先進的自動車保険の非利用者を対象としたアンケート調査結果を報告する。 第5章では、本研究のとりまとめ及び調査結果を踏まえた方策検討の結果を述べる。 るテレマティクス保険の現状を整理するとともに、比較対象として、各保険会社が販売している先進安全自動車(以降、ASVと称する)の自動車保険やドラレコ特約付き保険の現状も整理した。そして、欧米諸国の先進事例の情報収集を行うとともに、現段階では国内のテレマティクス保険に関する研究現状を把握することで、インタビューやアンケートの質問を設定した。 (2)インタビュー調査の企画・実施・分析 保険利用者を対象としたインタビュー調査では、先進的自動車保険利用が運転行動の改善につなげる効果の有無、保険利用に関する課題、当該保険が高齢者の運転寿命を延ばす可能性等を把握した。このため、WEBアンケート調査会社を通じて募集した高齢者15名を対象に、電話でヒアリング調査を実施した。調査内容はスクリーニング用調査の結果に関する確認内容に加えて、運転頻度、1日の走行距離、運転寿命延長効果の有無などであった。その結果から、利用者側からみた課題・期待内容等を整理した。 (3)アンケート調査の企画・実施・分析 保険非利用者を対象としたアンケート調査では、自動車の利用状況・契約中の自動車保険、運転能力及びその評価、先進的自動車保険の認知度・利用意向などを把握した。このため、を対象としたアンケート調査を実施した。そのうち、テレマティクス保険の最大値引きやドラレコ特約付き保険の長期利用者値引き有無による効果を把握するため、六つの仮想状況で契約意向を回答して頂いた。そして、回答結果に適用できる多項ロジットモデルの構築を通じて、保険契約意向に影響を及ぼす要因を明らかにし、高齢者と若者の違いを分析した。 (4)方策提案 方策検討では、インタビュー調査結果やアンケート調査結果を踏まえ、先進的自動車保険の活用方法、損害保険会社のPR方法、そして、社会受容性を向上させる方策を提案した。 (5)とりまとめ 本研究のとりまとめを実施し、報告書を作成する。 1-4 報告書の構成 本報告書は本章を含めて全5章で構成される。第2章以後の構成は以下の通りである。 に関する先行研究の整理結果を説明した上で、本研究の位置づけ等を述べる。 3
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