高齢運転者を対象としたテレマティクス 自動車保険の社会受容性に関する 実証的研究
10/50

図 2-1 高齢運転者の運転免許の自主返納率 2. 現状整理及び本研究の位置づけ 約32%は運転くせを把握したいとの結果から、高齢者は自分の運転能力を把握する機会を本章は、テレマティクス保険を含めた先進的自動車保険の現状、テレマティクス保険の社会受容性に関する既往研究の整理結果及び本研究の位置づけ等を述べる。 2-1 高齢者の運転能力把握の必要性 高齢運転者による交通事故を防ぐため、免許自主返納を促す取組が進められている中、返納率は低い現状にある(図 2-1参照)。その理由は、高齢者が運転能力をリアルタイムかつ正確に把握する機会が少ないことから、免許を返納すべきか否かを判断しづらい点である。また、国土交通省の調査によると、ドライブレコーダーを利用した70才以上の回答者では、増やすことは重要と考えられる。このため、運転診断結果が提供できる先進的自動車保険サービスは運転診断結果把握の選択肢の一つになり得るため、その活用が期待されている。 4

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る