歩行者優先意識の定着促進に資する地域活動方策
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3-2 無信号横断歩道における歩行者優先運転の実態 図 3-4 STOP率調査箇所 調査は、近年では年間4回開催される「交通安全市民運動」の時期に合わせて実施されている。朝(原則7:30~8:30)、夕(原則17:00~18:00)それぞれ1時間の間に、横断歩道を渡ろうとしている歩行者が存在する状況下での通過車両数および、そのうち停止した車両数をカウントしている。 2つの交差点で停止率が大きく異なっているが、これは通行するドライバーの行動目的や交通量、警察による歩行者妨害取締りの頻度などの影響があるものと推察されている。経年的な変化を見ると、いずれの箇所・時間帯とも概ね停止率は向上傾向にある。特に、平成30年度は停止率が低かった「西町(みくさ前)」で大幅な向上が見られ、平成28年11月に始まった「歩行者保護モデルカー活動」の効果が、2年弱の取り組み継続によって発現したと推察することができる。 (1)豊田市「STOP率調査」の結果から見る歩行者保護運転の実態 十塚町(名鉄高架下) 西町(みくさ前) 豊田市交通安全防犯課では、市内2箇所の無信号横断歩道(図 3-4)で継続的に歩行者優先運転の実態調査「STOP率調査」を実施している。この調査結果を再整理し、停止の実態を考察する。 歩行者が横断歩道を渡ろうとしている時に、停止した車両数を通過車両数で除した値を「STOP率」として評価指標に用いている。STOP率の年度毎の平均値(年間の停止車両台数を通過車両数総計で除したもの)を図 3-5に示す。 -11-

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