地⽅都市におけるこれからの「みち」の在り⽅に関する 基礎的研究
9/43

3 (3)地⽅都市におけるこれからの「みち」の在り⽅に関する基礎的考察 おける当事者意識の醸成は,それが⽐較的考えやすい道路と,そうでない道路というのが予想される.たとえば,⾃⾝にとって⾝近な地域の道路であるかそうでないかの影響は容易に想定されうるし,⽣活道路か幹線道路かといった道路の持つ機能(役割)によっても違いは⽣じるものと推察する. 以上より,本研究は,地⽅都市を対象に,地域性と道路の種別による違いを考慮したみちの価値や道路維持管理⽅法に対する住⺠意識を把握しようとするものである.それを踏まえ,豊⽥市を題材に地⽅都市において住⺠がみちの在り⽅について「⾃分ごと」として捉えてもらうための考察を⾏うことを⽬的としている. 1-2.検討の枠組み 本研究の検討の枠組みは図 1-1及び以下に⽰すとおりである. (1)みちに求める価値の把握 みちの在り⽅を住⺠が「⾃分ごと」として捉えてもらうために着⽬すべき観点に関する基礎的知⾒を得る.具体的には以下の仮説を検証する. <仮説> 1)地域性や道路種別によってみちに求める価値に差がある(着⽬すべきアプローチ先が異なる) 2)みちに求める価値に豊⽥市特有の特徴がある (2)維持管理に対する意識の把握 みちの維持管理を住⺠が「⾃分ごと」として取り組んでもらうための⽅法についての基礎的知⾒を得る.具体的には以下の仮説を検証する. <仮説> 1)維持管理の重要性への意識は地域性や道路種別によって差がある 2)関与する主体により維持管理⽅法の受容性に差がある 3)維持管理の意識に豊⽥市特有の特徴がある

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る