地⽅都市におけるこれからの「みち」の在り⽅に関する 基礎的研究
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6-3.今後の課題 35・豊⽥市の場合,他地域と⽐べて郊外や中⼭間地域の道路の維持管理が重視されていること,⾏政による維持管理に期待する傾向が強いものの,居住地が中⼼から離れるに従い沿線企業や組織による⽀援への受容が⾼まること,といった特徴があることを⽰した. ・道路維持管理に対する住⺠意識に対して,属性,モビリティ,居住地域の道路環境が⾼度に有意に影響を与える要因であり,居住地の影響は特に道路維持管理⽅法の受容性においてほとんど有意とならないことを重回帰モデルの構築を通じて明らかにした.また,当該分析の結果を通じて,沿道企業・組織⽀援による道路維持管理が,まずもっての当事者意識を醸成する場として現実的な⽅向性である点を指摘した.また,そのような取組みを進めるに際しては,⼥性や若年層の取り込み,その組織化が有益である可能性がある点を指摘した. 今後の課題として,構築した要因分析のモデルの精度向上がある.変数選択や,使⽤するモデルの再検討などを通じて,成果の信頼性向上につなげていくことが必要であると考えている.

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