地⽅都市におけるこれからの「みち」の在り⽅に関する 基礎的研究
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24※次のように得点化し,平均値を算定 2︓しっかり維持管理を⾏うべき,1︓ある程度は維持管理を⾏うべき,0︓どちらともいえない,-1︓あまり維持管理を⾏わなくてもよい,-2︓全く維持管理を⾏わなくてもよい る回答者ほど,郊外,中⼭間地域の維持管理を重要と考えていない.また,中⼭間地域に居住する回答者は,特に中⼭間地域の道路の維持管理の重要性を⾼く考えている傾向にある. 道路維持管理⽅法の受容性 図 4-2に道路空間別居住地別の道路維持管理⽅法の受容性を⽰す.全体の傾向から,道路維持管理⽅法の受容性として最も受容性が⾼いのは,⾏政管理であり,ついで沿道企業・組織⽀援となっている.対照的に最も受容性が低いのは道路利⽤者⽀援で,ついで地域住⺠⽀援である.⾏政管理ならびに沿道企業・組織⽀援の回答にマイナスが⽣じていないことからも,これらグループ間の受容の差は⼤きい.⽣活道路では,中⼼市街地から中⼭間地域へ向かうほど⾏政管理に対する受容性が⾼まる傾向がみられる⼀⽅,幹線道路ではその傾向は弱い.中⼼市街地の道路は,他地域と⽐べ,⽣活道路,幹線道路いずれも沿道企業・組織⽀援の受容性が⾼い. 回答者の居住地によっても顕著な差が⽣じている.全般的に中⼼市街地は,他地域の居住者に⽐べ,⾏政管理の受容性が⾼くない傾向がみられる.また,郊外居住者は,多くの道路空間で沿道企業・組織⽀援の受容性が低い傾向がある.さらに,地域住⺠⽀援,道路利⽤者⽀援は,ほとんどの道路空間で中⼭間地域に近い地域ほど受容性が低くなる傾向にあり,特に道路利⽤者⽀援でその傾向が顕著に現れていることがわかる. 図 4-1 道路空間別居住地別の道路維持管理の重要性

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