らシミュレーション時間、平均遅延時間、遅延時間の変動係数(下記、変動係数とする)を三つの評価指標として計算する。シミュレーション結果は、定周期制御より開発したアルゴリズムの渋滞の回避と緩和の優位性を示した。 前年度の自主研究では平面交差点に対して、リアルタイム情報に基づいた平均遅延時間最小化を目指す信号制御アルゴリズムを構築した。ただし、渋滞(予定青時間内に車群を処理できない)が発生した場合の対応方法について、さらなる検討が必要です。また、異なる交通流条件で、特に激しい交通流量が変化した場合、アルゴリズムの検証も必要になる。 今年度の研究内容は、昨年度の研究を続いて、下記の二つになる。一つ目の内容、渋滞が発生した場合の対応方法を検討する。下記二つの対応方法の検討:①「交通密度によって交通流量を算出した上、最適な信号時間を再計算」(オリジナル)②「青時間を2秒ずつ延長」(実在感応型信号の対応方法からの発想)。二つ目の内容、二つの視点から交通流量シナリオを想定し、検証する。一つ目は、前年度の通り、検証時間内一定の交通発生率を用いて、南北方向と東西方向の交通流量不変、増加と減少の組み合わせで全9パターン。二つ目は、検証時間内に南北方向と東西方向から発生した交通流量が不変で、10分あるいは20分の時間単位で交通発生率を増加または減少させて、全4パターン。そして、(1)伝統的な方法、(2)構築したアルゴリズムで、渋滞発生(予定青時間内車群を処理できない)場合の対応方法①、(3)(2)と同じ場合の対応方法②全三つの方法をシミュレーションによって検証を完成する。 図 1-2 本研究の仕組み 2
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