リアルタイム情報に基づく平面交差点 信号制御システム最適化に関する研究
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ステップ3は、主に渋滞が発生した場合(予定青時間内に車群を処理できない)の対応方法が含まれ、昨年度のアルゴリズム(図 6-1、図 6-3)より追加した内容である。二つの対応方法:①「交通密度によって交通流量を算出した上、最適な信号時間を再計算」(オリジナル)②「青時間を2秒ずつ延長」(実在感応型信号の対応方法からの発想)を図 6-6と図 6-7にそれぞれ示す。 る。はいの場合、III)の結果が信号制御時間となる。「いいえ」の場合、II)の結果が信号制御時間となる。 ステップ2の計算結果をs_tの信号制御時間として直接適用すると、2つの問題が発生する。問題Aは、直進あるいは左折現示に対し、青時間終了時にキューが残っているレーングループでは、平均車頭間隔を適用した交通流の計算方法が無効になること。問題Bは、専用右折現示に対し、右折率が正確に得られない、つまり車両の進行方向が不明であるため、右折車両が長い列に積み重なることがあり、隣接車線の直進車両の妨げになること。次に、2つの問題に対処するためにステップ3が開発される。 図 6-7 対応方法①の4SSCUのステップ3 15

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