そこで、上述の要件を満たすオープンソースの交通ミクロシミュレーターSUMO(Simulation of Urban MObility)を選択する。SUMOには、主に2つのインタフェースがある。一つは「NETEDIT」(詳細は付録4に参照)というネットワーク編集ツールである。もう一つ「SUMOGui」というシミュレーション実行インタフェース(図 5-1 SUMOシミュレーション実行インタフェース図 5-1)である。 5.2 シミュレーションのパラメーター 一般的には、一定割合の大型車が交通流に混入する。本研究においては、基礎的な検証であることから、車種には小型自動車のみを想定する。想定した小型自動車の属性の大部分は先行研究あるいは調査に基づいて平均値を取る。具体的な設定については、表 5-1に示す。車両のルートは各流入部の交通需要に従って設定する。均質な交通流を生じさせるため、同じルートを持つ車両は同じ出発間隔時間を設定する。 属性 長さ 最小車間間隔 最大速度 速度因子 表 5-1 シミュレーションでの小型自動車の属性設定 設定 2.6m/s2 本種類車両の最大加速度能力。角ら(1996)の研究を参考に設最大加速度 最大減速度 6.0m/s2 高度道路交通システム研究室(2006)と安藝ら(2012)の研究を表現最大減速度 6.0m/s2 緊急最大減速度 8.7m/s2 4.7m 日本の小型自動車の長さは4.7m以下であることから4.7m2.5m 16.67m/s=60km/h normc(1,0.1,0.6,1.6) 追走モデル Krauss 車線変更モデル LC2013 SUMOのデフォルト設定 SUMOのデフォルト設定 SUMOのデフォルト設定 9 参考に設定する を設定する より少し下回って60km/hを設定する る。上のセルと同じ報告書を参考して設定する 説明 定する 同上 同上 財団法人国際交通安全学会の自動車走行速度調査結果18)に、制限速度50km/hを持つ全幹線道路の昼間走行速度の平均値は62.7km/h。交通安全を考慮するため、その平均値本種類車両の速度分布である。かっこの中には平均値(mean)、標準偏差(dev)、最小値(min)、最大値(max)とな
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