リアルタイム情報に基づく平面交差点 信号制御システム最適化に関する研究
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5. 交通流シミュレーター 提案する信号制御アルゴリズムの効果を検証するため、各種交通需要の条件下の実験は重要である。二つの実験手段「実証実験」と「シミュレーション」の中、「シミュレーション」は「実証実験」より三つのメリットがある。一つ目、無限な交通需要シナリオの想定と検証は可能。二つ目、完全同様なシナリオで異なるモデル(ここで、信号制御方法)の比較は実現可能。三つ目、リスクとコストは低い。そこで、実証実験を実行する前、本研究はシミュレーションを通じて開発したアルゴリズムを検証する。 5.1 交通流ミクロシミュレーターSUMO 本研究で行う検証には、リアルタイム情報に基づき1秒ごとに信号制御時間を更新するために、更新頻度が1秒に達しミクロシミュレーターの利用は必要となる。加えて、個々の車両を対象として、各車両の希望速度、最大加減速度、反応遅延時間などのパラメーターを設定でき、単位更新時間ごとに速度、加減速度、車線変更挙動など詳細な動作を決定するミクロシミュレーターは必須である。特に、本研究に対する交差点の流入部と流出部に車両と車流の細かい挙動を把握できること、三つの評価指標を計算できることは利用のミクロシミュレーターの要件である。 図 5-1 SUMOシミュレーション実行インタフェース 8

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