地方都市でのMaaS導入が高齢者に与える価値の多角的評価
6/50

図 1 高齢者の歩行可能距離 表 1 現在のタクシー利用頻度と運賃5割引の場合の頻度比較 り放題施策による高齢者の活動拡大の検討を行った。 石井ら5)は、豊田市でのアンケート調査により高齢者は乗り放題の需要が高いことを示している。豊田市の中山間地では、マイカー相乗りや、タクシー相乗り、コムス、自動運転などの導入が実施・検討されている。名鉄バスでは定額で乗り放題のシニアパスがあり、おいでんバスでも70歳以上の高齢者が月額3,000円にて乗り放題になる「おでかけパス70」 が実施されている。豊田市において、複数の交通モードの統合により高齢者の移動手段を確保することの検討は重要といえる。 一方で、電車・バス・タクシーの3者でのシステムの統合は調整が難しいことや、乗り放題でなくてもバス停までの移動を確保したい高齢者の存在も考えられる。そこで、タクシーとバスの乗り継ぎによる運賃施策についても検討を行った。 2

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る