表 22 各プランの利用意向・外出頻度増加・外出範囲拡大 が0.82となっている。「タクシーの運賃」がもっとも利用意向に影響していることがわかる。39 各プランの利用意向・外出頻度の増加・外出範囲の拡大について、表 22に示す。利用意向でみると、設計通り1番良い条件のプランAが最も高いことが示されている。これらの利用意向について、各水準の影響を把握するために、2項ロジスティック回帰分析を行った。目的変数を「利用意向あり1:現在から利用したい・将来は利用したい」「利用意向なし0:利用したくない」とした。また、説明変数では、「タクシー予約」は「当日予約」「前日予約」、「運賃」は「100円」「300円」、「乗り継ぎ環境」は「施設併合」「屋根付きバス停」,「乗り継ぎ時間」は「5分」「10分」のそれぞれのダミー変数を投入した. 利用意向に関する2項ロジスティック分析の結果について、表 23に示す。2項ロジスティック回帰分析の決定係数は、R2値が0.118と高くはない。ただし、すべての変数が1%水準で有意となっている。これらの2項ロジスティック回帰分析の結果について、コンジョイント分析を行った。その結果について部分効用値を、図 43に示す。各要因の効用値は「タクシー予約」が0.74、「タクシーの運賃」が0.95、「乗り継ぎ環境」が0.70、「乗り継ぎ時間」部分効用値でみると、「タクシー運賃」が「500円」の時にもっとも低くなり-0.47となる。ただし、仮に「タクシー運賃」が「500円」の場合でも、「タクシー予約」が「当日予約」、「乗り継ぎ環境」が「施設併合」、「乗り継ぎ時間」が「5分」の場合には、全体での効用値はプラスになる。組み合わせにより、悪い条件をカバーできる可能性があることが示された。
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