図 22 コンジョイント分析の効用値の足し合わせによる全効用値 ー_月16回」「電車_なし」「電車_月16回」でマイナスとなっており、利用回数に制限があ20 分析の結果、多くの変数で有意になったが、一部有意となっていない変数も含まれる。購入意向についてコンジョイント分析の結果をみると、値段の効用値がもっとも高く1.762となっている。次いで電車の0.904、タクシーの0.771となっている。部分効用値をみると、「値段_5千円」「値段_1万円」ではプラスになっているのに対し、「値段_3万円」ではマイナスとなっている。また、タクシーと電車の部分効用値をみると「タクシー_なし」「タクシる時点で効用値がマイナスとなっていることがわかる。 図 22に購入意向の部分効用値の組み合わせによる全効用値の評価を行う。値段が3万円であっても、タクシー利用が無制限かつ電車利用が無制限であれば、全効用値はプラスになっていることがわかる。一部悪い条件であっても水準の設定によって全体の効用値はプラスになることが示され、地域の特性や施策の実行可能性に合わせ、水準設定の組み合わせを検討する必要が示されている。 表 3・表 4の現在の交通手段から、公共交通乗り放題に置き換わった際の外出頻度や会話の頻度の分析では、外出頻度が減少する人や会話の頻度が減少する人が多くいることがしめされた。これは、現在自家用車を利用している人が多く、公共交通乗り放題が導入されてもそちらに移行しない可能性が支援されている。そこで、施策の利用意向がある人を対象に活動の拡大について把握する必要がある。表 9に対象者を限定した場合の買い物での外出頻度の変化、趣味娯楽での外出頻度の変化、運動での外出頻度の変化について示す。ここでは、各活動(買い物・趣味娯楽・運動)を増やしたい人かつ、いずれかのプランに購入
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