コロナ禍が豊⽥市の都市交通に与える影響のモニタリング
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107「事業者」のカテゴリからは,勤務形態・通勤⼿段,物流の視点での整理を⾏った.勤務形態・通勤⼿段では,⽐較的⼩規模な事業所においてコロナ禍の影響を感じており,在宅勤務等の実施は困難で今後も予定がないという傾向が確認できた.事業所の課題としては,勤務外の外出⾏動管理や在宅勤務環境整備,⾃動⾞利⽤時の安全などは⽐較的深刻度が⾼いものの,今後の対策検討はなされていない事業所が多く⾒られる.このように,課題であると捉えつつも対策の検討がなされていない案件に対して⽀援していくことが求められる. 物流ではコロナ禍を契機とする⾃動⾞⽣産台数の減少がある⼀⽅で,物流事業者のトラックや倉庫の過剰確保が予想され,収益悪化が懸念される.本調査では物流事業者へのヒアリングまでは実施できていないことから,それらの状況に関する詳細把握がまずもって重要である⼀⽅,事業者の収益悪化を軽減するような⽅式や⽀援のあり⽅を模索することが重要であろう.

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