コロナ禍が豊⽥市の都市交通に与える影響のモニタリング
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豊⽥市内事業所へのアンケート調査では,⽐較的⼩規模な事業所において「影響があった」ことを⽰す回答が多数であることが確認された.また,感染拡⼤防⽌策の実施状況として,⼩規模な事業所では今後も在宅勤務は実施しない意向を⽰す事業所も多数あることが確認された.実施しにくい環境にあることがうかがえる. 影響を受けた事業所の属性としては,業種による明確な差違は認めにくい結果であった.報道等で影響の⼤きさが訴えられている飲⾷・宿泊業では,サンプル数が2件と少ない状況であるものの,少なからず影響が⼤きいことが確認できている.以上のことから,規模の⼩さい事業所で⽐較的影響が⼤きく対策も⼗分ではない可能性がうかがえる. 道路交通の重要な問題である渋滞に関しては,課題として深刻さはあるものの対策の検討はなされていない状況であるように推察される.交通量の減少によって,道路交通混雑が緩和されている可能性がある. 豊⽥市では通勤交通を対象とした交通需要マネジメントに平成初期から継続的に取組んでいる.今後,働き⽅改⾰などの時流に合わせ,コロナ禍によって変化し定着すると考えられる就業・通勤スタイルの普及と併せたモビリティ・マネジメント等の展開が,効果的な交通需要マネジメント施策の⽅向性の⼀つとして提案できる. 96まとめ しかしながら前述の「2-2-2道路交通」で分析したJARTICの交通量データや豊⽥市建設企画課が実施した「令和3年度 幹線市道交通量調査」において,交通量の増加が⾒られるポイントの存在も確認できており,局所的な対策の必要性はあると考えられる.

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