30 4. 交通安全防犯課を対象としたヒアリング調査結果 本章では、ヒアリング調査の内容及びその結果を説明する。調査資料を次に示す。 交通事故オープンデータの活用に向けた地理情報システムにおける可視化・解析ツールの開発(報告内容)〇事故マップの公表状況や事故オープンデータの公開状況の整理結果について○交通事故オープンデータの活用方法の検討結果について(ご議論いただきたい点)○交通事故データ活用について御課の取組現状及び期待内容について関係者外秘1背景と目的○事故データを可視化するQGIS上で使えるプラグインツールを構築するとともに、事故データの分析に適用する機械学習等の分析手法をPython言語で実装することを目的とする○背景•交通安全対策を検討・評価するため、事故データを活用することが有用である。一部の自治体は事故のデータベースを構築し、通学路の歩道整備等の安全対策を実施するために活用している。•生活道路の事故対策検討を支援するため、公益財団法人交通事故総合分析センターが生活道路事故データをメッシュ図(500m)として提供している。但し、発生箇所が把握できない点がある。•2020年4月から、各都道府県の警察担当者が事故原票データ(位置情報を含む)を同様なフォーマットで公開する方針が閣議決定されたため、事故データのより一層の利活用が期待される。○目的•本研究は交通事故オープンデータの利活用に向けて、事故データを集計・可視化する地理情報システム上で使えるプラグインツールを構築するとともに、事故データの分析に適用する機械学習等の分析手法をPython言語で実装することを目的とする。○特徴•先行研究*を踏まえた自主研究テーマであるため、研究遂行をするための環境が整っている。•交通事故データを活用することを念頭において、機械学習手法をQGISの計算ツールとして実装する。•道路・交通管理者を対象に、交通事故データを使いやすい可視化・分析ツールの提供を目指している。*:交通安全に係るビッグデータを活用するためのデータプラットフォーム構築の試み主担当(楊)
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