交通事故オープンデータの活用に向けた+地理情報システムにおける可視化・解析+ツールの開発
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24 背景地図:地理院タイル 図 3-16 事故プロットマップの作成例(表示単位:小学校区) 3-3-4 本節の小括 本研究では、交通事故原票データに適用できる事故マップを作成するためのQGISプラグインを構築した。先行研究で構築したQGISプラグインのソースコードを更新させたとともに、新たな機能としてGISデータの出力先設定を改良した。これによって、事故マップ(メッシュマップやプロットマップ)を簡単に作成することは可能となった。今後の方向性としては、警察庁が公開した事故原票データに適用できるように構築したQGISプラグインの改良に取組んでいく。 3-4 事故属性の組み合わせによる集計・分析ツールの構築 3-4節では、QGISに格納した交通事故データのシェープファイルをもとに、集計グラフ(棒グラフ、折り線グラフ等)を自動的に作成するためのQGISプラグインの構築方法を述べる。該当内容は中国西南交通大学の曹鵬先生との共同研究成果として、CSIS DAYS 2020(2020年東京大学空間情報科学研究センター年次研究発表大会)に発表したものをもとに整理する23。 3-4-1 目的及び特徴 事故データに関する統計資料を作成するため、事故原票に記載した属性の組み合わせによる集計・分析は有用である。通常の作業はマイクロソフトのエクセルで実施しているが、 23 CSIS DAYS 2020のHP,http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/blog/research/csis-days-2020-program/ ○2016年から2018年まで発生した事故の位置図を作成するとともに、小学校区、地理院地図も同時に表示できる。また、事故類型・事故内容をカテゴリーで表示できるカテゴリー別

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