20 3-2-4 本節の小括 本研究ではオープン化した事故原票データの利活用に向けて、OpenLayers言語を用いた分かりやすくかつ導入コストが安価なオンライン事故マップを作成した。今後の方向性としては、ここで示した交通事故のオンラインマップはわかりやすいが、機能としては、交通事故内容・事故類型等を絞り込むことができない点がある。これらのような機能を備える交通事故オンラインマップの構築方法を引き続き検討していく。 3-3 事故マップを作成するQGISツールの改良 3-3節では、先行研究19で構築した交通事故マップ(事故メッシュマップや事故プロットマップ)を作成するQGISプラグインツールを踏まえ、都道府県が公開した交通事故データに適用できるよう実施した構築を述べる。先行研究で構築したものをCSIS DAYS 2019(2019年東京大学空間情報科学研究センター年次研究発表大会)に発表した20(当時発表資料の一部を図 3-10参照)。その際は、該当研究分野の研究者や技術者からの関心を集めたことがある。 図 3-10 CSIS DAYS 2019にて発表資料の一部 19 公益財団法人豊田都市交通研究所,「交通安全に係るビッグデータを活用するためのデータプラットフォーム構築の試み」自主研究報告書,2019年3月. 20 CSIS DAYS 2019のHP,http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/blog/research/csis-days-2019-program/
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