交通事故オープンデータの活用に向けた+地理情報システムにおける可視化・解析+ツールの開発
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11 2-4 本研究の位置づけ 本研究は交通事故オープンデータの利活用に向けて、事故オープンデータを可視化・解析するQGIS上で使えるプラグインツール等を構築するとともに、事故オープンデータの分析に適用する機械学習の分析手法等をPython言語で実装することを目的として実施する。ここで、本研究は研究所の先行研究と比較した違いを次のように整理する。 愛知県警から受領した豊田市の交通事故データではなく、警察庁又は都道府県警察本部が公開した事故オープンデータに適用できる分析手法を検討する。特に、事故原票オープンデータから把握できるような位置情報(緯度・経度)を如何に活用できるかを検討する。 事故データの発生箇所を可視化するツールを構築するにあたり、先行研究で構築した交通事故データを可視化するローカルのQGISツールを更新・改良することに留まらず、ローカルのGISにも依存せず、インターネットブラウザーを通じたオンラインGISツールの構築も実施する。 事故データを分析するためのツールを構築するにあたり、構築した事故データの発生箇所を可視化するツールを踏まえ、QGISに取り入れたシェープファイルから棒グラフや折り線等の集計グラフを作成するためのツールを構築することを試みる。これに加えて、同様なシェープファイルに適用できる機械学習分析ツールの構築を試みる。 2-5 小括 本章では、交通事故マップの公表等の最新動向、都道府県の警察本部が公開した事故データの内容、そして、警察庁が公開した交通事故オープンデータ等を紹介した上で、研究所の先行研究と比較した違い等を説明した。次章から、本研究で主な狙いとして、交通事故原票データの利活用に向けた検討した結果を説明していく。

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