48 空き家のクラスターごとの空き家活用の方向性について 次に、クラスター分析の結果を基に、クラスターごとの空き家の活⽤⽅向性について検討する。参考として、クラスターごとの空き家分布状況を図 3-4に再掲する。 クラスター①(⼋草駅周辺)は、教育施設や医療施設までの距離が離れており、⼈⼝が少なく、かつ減少傾向である地域に属している空き家群であるため、現在ある空き家の活⽤として、住宅や商業以外の利活⽤(例えば、⽥舎暮らし住宅や農業体験住宅として整備し、関係⼈⼝の増加を図る等)が考えられる。 クラスター②(市街地南部地域)は、バス停までの距離は若⼲遠いものの、平均値が約500mであるため、さほど不便ではない。⼈⼝数も多く、増加傾向であり、今後も周辺住⺠や新規住⺠のための開発が予想されるため、現在ある空き家の活⽤として、空き家の改装・利活⽤・購⼊に対する補助(新築することを条件に解体補助)やシェアハウスやサテライトオフィスを整備し、定住⼈⼝や昼間⼈⼝の増加を図ることが考えられる。 クラスター③(岩倉地域)は、⽇常⽣活のための施設(バス停、IC、義務教育施設、診療所、⽀所)は⽐較的近距離にあり、⽇常⽣活より⼤きい事柄のための施設(鉄道、病院、市役所)は若⼲距離が離れている地域である。また、⼈⼝は多く、増加傾向であるため、現在ある空き家の活⽤として、空き家の改装・利活⽤・購⼊に対する補助(新築することを条件に解体補助)や⽥舎暮らしを求める転⼊者に対して良好な住宅を提供することが考えられる。 クラスター④(市街地中⼼部)は、⽐較的利便性の⾼い地域にある空き家群である。⼈⼝は多いものの、減少傾向である。クラスター②の空き家群と同様に、現在ある空き家の活⽤として、空き家の改装・利活⽤・購⼊に対する補助(新築することを条件に解体補助)やシェアハウスやサテライトオフィスを整備し、定住⼈⼝や昼間⼈⼝の増加を図ることが考えられる。
元のページ ../index.html#54