都市構造別にみる市街地内低未利用地の活用方法について
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27 (2)豊田市内でみた地区別の低未利用地の状況 豊⽥市内内でみた地区別の低未利⽤地の状況について整理する。 豊⽥市の市街化区域内空き家・空き地⾯積と⾯積割合を表 3-6、都市計画区域内の耕作放棄地⾯積と耕作放棄地率を表 3-7に⽰す。なお、空き家の⾯積割合は空き地の⾯積割合より低いが、これは空き家は建物⾯積、空き地は敷地⾯積で計上しているためである。 【拳⺟地区】市街化区域内の空き家⾯積割合が他の地区と⽐べ若⼲⾼く、低未利⽤地⾯積割合は最も⾼い。地区全域の耕作放棄地率は10%は超えているものの、他の地区と⽐べると低い傾向にある。中⼼市街地を有する地区のため、低未利⽤地の内訳が平⾯駐⾞場だとしても、低未利⽤地の⾼度活⽤が必要であると考える。 【⾼岡地区】市街化区域内の空き家⾯積割合は市平均と同程度であり、低未利⽤地⾯積割合は低い。地区全域の耕作放棄地率も10%未満であり、⽐較的、⼟地を活⽤している地区であるといえる。 【⾼橋地区】市街化区域内の空き家⾯積割合は豊⽥市のほぼ平均値であるが、低未利⽤地⾯積割合は若⼲⾼い。鉄道駅が通っていない地区であるため、平⾯駐⾞場が広いことも考えられるが、空き地の活⽤が必要であると思われる。また、地区全域の耕作放棄地率も⾼く、経営耕地への再⽣と併せて重要な課題となる。 【猿投地区】市街化区域内の空き家⾯積割合は低く、低未利⽤地⾯積割合は市平均と同程度である。その他の空き地⾯積割合が若⼲⾼く、市街化区域内のゴルフ場はないため、改築⼯事中の敷地が広いと考えられる。地区全域の耕作放棄地率は⾼いため、市街化区域内の開発が市街化調整区域の耕作放棄地に及ばないように、注意する必要がある。 【松平地区】市街化区域内の空き家⾯積割合が最も⾼く、低未利⽤地⾯積割合は市平均と同程度である。また、地区全域の耕作放棄地率は他の地区と⽐べ最も⾼い。しかし、公園・広場などの住⺠のための空き地になる公共空地の⾯積割合は最も⾼いため、住⺠のための空き地⾯積は⼗分であると思われる。 【上郷地区】市街化区域内の空き家⾯積割合は市平均と同程度であり、低未利⽤地⾯積割合は市平均よりも低い。しかし、公共空地⾯積割合も低いため、まとまった空き地などがあれば公共空地への転換も考えられるかもしれない。地区全域の耕作放棄地率は最も低く、経営耕地⾯積が広いため、市街地と優良な⽥園が合わさった市街地形成が求められる。

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