都市構造別にみる市街地内低未利用地の活用方法について
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26 3-4.豊田市の低未利用地の状況のまとめ (1)愛知県内でみた豊田市の低未利用地の状況 愛知県内でみた豊⽥市の低未利⽤地の状況について整理する。 【空き家】 豊⽥市の空き家は15,730⼾(9.0%)、その他の住宅の空き家は4,680⼾(2.7%)であり、他都市と⽐較すると、空き家件数・その他の住宅の空き家件数は多いものの、空き家率・その他の住宅の空き家率は低い傾向にある。また、市街化区域の空き家率は8.2%、市街化調整区域の空き家率は9.4%であり、市街化調整区域の空き家率の⽅が若⼲⾼い傾向にある。 【空き地】 豊⽥市の市街化区域内の公共空地は157ha(3.0%)、その他の空地は58ha(1.1%)、低未利⽤地は175ha(3.4%)であり、他都市と⽐較すると⾯積は⼤きいものの、公共空地・低未利⽤地⾯積率は同程度、その他の空地⾯積率は⾼い傾向にある。なお、本研究で課題としている空き地は低未利⽤地に内包されている「建物跡地」に当てはまる。 【耕作放棄地】 豊⽥市の耕作放棄地は1015ha、耕作放棄地率は15.1%であり、⾯積は他都市よりも⼤きいものの、耕地⾯積も広くため、耕作放棄地率は同程度となっている。 豊⽥市は低未利⽤地の⾯積は広いものの、空き家率、空地⾯積率、耕作放棄地割合は他都市よりも低い、もしくは同程度となっている。割合でみると、他の都市よりも影響は⼩さいように思われるが、⾯積でみると他の都市よりも⼤きいため、これらを有効活⽤することで、より、持続可能な都市構造を構築することができると考える。

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