都市構造別にみる市街地内低未利用地の活用方法について
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14 3.豊田市の低未利用地の整理・分析 はじめに、愛知県豊⽥市の低未利⽤地の状況について整理する。⽅法としては、愛知県内の他市との⽐較や豊⽥市の低未利⽤地の推移について整理する。また、空き家データについては市街化区域内の分布状況まで把握しているため、都市構造的要因からクラスター分析を⾏っており、クラスターごとの都市構造的特徴について整理している。 3-1.空き家 空き家の現状把握 愛知県内の市別空き家数を図 3-1、豊⽥市の空き家推移を表 3-1に⽰す。 豊⽥市の空き家数は15730⼾であり、空き家率は9.0%となる。また、空き家の状況別25にみると、その他の住宅の空き家数は4680⼾であり、その他の住宅の空き家率は2.7%となる。他市と⽐較すると、空き家総数は多いものの、空き家率、その他の空き家率は他市よりも低い傾向にある。また、空き家の推移でみると、空き家総数は増加しているものの、住宅総数や居住世帯ありの住宅も増加しているため、空き家率、その他の住宅の空き家率は横ばいで推移している。 また、都市計画区域内、市街化区域内、市街化調整区域内の市別空き家数、空き家率を図 3-2に⽰す。 他⾃治体をみると、都市計画区域内と市街化区域内の空き家率は同程度であり、市街化調整区域の空き家率の⾼低は各都市によって異なっている傾向にある。豊⽥市は市街化区域の空き家率は8.2%、市街化調整区域の空き家率は9.4%であり、市街化調整区域の空き家率の⽅が若⼲⾼い傾向にある。 25 空き家のその状況に応じて分類されており、⼆次的住宅は週末や休暇時に別荘等として使われている住宅で、普段は⼈が住んでいない住宅、賃貸⽤・売却⽤の住宅は新築・中古に問わず、賃貸・売却のために空き家になっている住宅、その他の住宅は上記以外の⼈が住んでいない住宅のことを指す。

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