12 協定、農業⽣産者組合、等による取り組み事例を耕作放棄地の発⽣要因・経緯や取り組みの契機・内容、課題・解決⽅策等を⽤いて整理している。 耕作放棄地の解消に関する研究では、九⻤21や⽯⽥22の耕作放棄地の発⽣要因について、誘因(耕作放棄の動機の総称)や素因(耕作放棄対象の形成要因の総称)から分析し、その対策について整理している。また、実践的研究として、湯本ら23の耕作放棄地の解消に向けて、2年⽬以降の播種や雑草防除を必要としないダイズの耕作を実際に⾏い、耕作放棄地の再⽣利⽤技術開発の⽅法について提⽰している。 本研究は⾃治体が⾏っている耕作放棄地に対する対策や耕作放棄地にならないための対策を収集しており、市街地、郊外地に限らず、耕作放棄地の活⽤⽅向性を⾒出そうとしている点に特徴を持つ。 図 2-8 全国農地ナビHP24 21 九⻤康彰(2009):耕作放棄地はなぜ、どのようにして発⽣するのか、『現代農業』、2009年11増刊号 22 ⽯⽥⼀喜(2001):耕作放棄地発⽣要因と解消対策の取組みの実態 全国市町村アンケートを⽤いて、農業経営研究、49巻、1号、pp.99-104 23 湯本節三、⾼橋浩司、⾼橋幹(2020):耕作放棄地解消に向けて⾰新的省⼒栽培を⽬指す難裂莢・硬実・つる性ダイズの作出と栽培および利⽤法の提案、育種学研究、22(1)、pp.43-49 24 全国農地ナビHP :https://www.alis-ac.jp/、2021.3.24にアクセス
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