38要因分析による効果検証 次に、⾞道通⾏選択の要因分析の⽐較を⾏い、看板設置によって⾞道通⾏へ変更する影響について分析した。なお、3-2-2.(3)と同様に、逆⾛かつ調査⽇の降⽔量が1mm以上を除外して分析することとした。 分析⽅法 分析⽅法はロジスティック回帰分析を⽤いた。被説明変数は⾃転⾞の通⾏位置(⾞道通⾏=1)である。説明変数は個⼈属性、周辺環境、⾛⾏環境、当⽇環境、看板設置時期とした(表 3-11)。 説明変数は既往の研究8や3−1の分析結果を参考に設定している。個⼈属性は男性、⼀般、スポーツタイプの⾃転⾞、ヘルメットを着⽤している⽅が⾞道通⾏する傾向にあることからダミー変数として追加している。周辺環境や⾛⾏環境は、調査する瞬間や各地点の⾞道⾛⾏のしやすさとして、ダミー変数や実数値を変数として追加している。当⽇環境は調査⽇の状況で、例えば、⾵が強い⽅と転倒の危険性が⾼まり歩道⾛⾏となりやすいこと等を仮定し、実数値を変数として追加している。看板設置時期は看板認知率向上による影響を予想し、前半の1-3週⽬、後半の4-6週⽬に分けてダミー変数として追加している。なお、毎週のダミー変数とすると、各調査⽇の当⽇環境と多重共線性が⽣じること、2週間ごとの変数とすると、降⽔量が1mm以上を除外していることから、やはり当⽇環境と多重共線性が⽣じる項⽬があることから、3週間ごとの分類とした。 また、分析の流れとして、3-2-2.(6)で説明変数間の取捨選択を⾏い、3-2-2.(7)で全ての地点を統合したロジスティック回帰分析結果の考察、3-2-2.(8)で地点ごとのロジスティック回帰分析結果の考察を⾏っている。3-2-2.(7)は道路構造的要因の影響を包括したモデル、3-2-2.(8)は道路構造的要因は除外し、個⼈属性や看板設置効果の影響を注視したモデルとなっている。
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