自転車通行空間利用率向上に向けた新たなアプローチの試みと地域への展開
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34報酬(Reword)の効果検証 報酬による効果を検証するために、報酬がある週(「いいね!」を提⽰した週)の次週の⾞道通⾏率を確認した(図 3-14)。地点1では報酬があったのは4回であり、そのうち、報酬提⽰により⾞道通⾏率が向上したのは3回であった。地点4では、報酬があったのは2回であり、報酬提⽰により⾞道通⾏率が向上したのは0回であった。しかし、2回のうち1回は、⾬天⽇の調査のため⾞道通⾏率が下がっていると思われる。地点間に差が⽣じたことから、「報酬」の効果を⼀般化するためには、⾃転⾞の個⼈属性の影響を考慮することや観測数を増やすことが必要であると考える。 なお、今回検証したのは既往研究6で検証されている「即時報酬」ではなく、実験制約(⼈的リソースの制約)から1週間ごとに更新した「報酬」である。「即時報酬」を検証するためには、例えば、カメラやセンサ等を⽤いて、⾞道通⾏と歩道通⾏している⾃転⾞を検知することで、瞬間的に⾞道通⾏率を更新し、⾃転⾞利⽤者に伝達できる仕組みが必要である。 ※赤枠が「いいね!」を提示した週後の結果 図 3-14 報酬(「いいね︕」)の効果検証

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