自転車通行空間利用率向上に向けた新たなアプローチの試みと地域への展開
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28した。「命令情報」としては他に「⾞道を⾛りなさい」や「歩道を⾛らないこと」なども検討しており、アンケート調査で最も効果がありそうであった「歩道は⾛らないで」を採⽤することとした。 なお、看板へ記載する⽂⾔の内容として、今回の実証実験ではアンケート調査による効果がありそうな⽂⾔の指摘率で選択したが、⽂⾔の内容は⾃転⾞利⽤者の個⼈属性にも影響すると思われるため、どのような⼈にどのような⾔葉が効果的であるのかは今後の課題としたい。 表 3-6 看板設置と交通実態調査の概要 <看板設置> ○看板設置期間:6週間(10/27(⽉)〜12/10(⽊)) ○看板種類: ・⾞道通⾏率提⽰看板(図 3-10) (内容)・今週と先週の⾞道通⾏率(SI+PM)(1週間毎に変更) ・先週と⽐べ⾞道通⾏率が上昇したら「いいね」の追加情報(R) ・⾃転⾞通⾏空間を⽰すイラスト ・命令情報提⽰看板(図 3-11) (内容)・「⾃転⾞⾛⾏は⾞道が原則 歩道を⾛らないで」という命令情報 ・⾃転⾞通⾏空間を⽰すイラスト ○設置位置:各地点ごとに2枚の看板を設置。 <交通実態調査> ○調査期間:10/13-10/29(事前調査) 11/2-12/10(看板設置中) 1/19-1/28(事後調査) ○調査時間:7:15-8:45の90分 ○調査頻度:週1回 ○調査⽅法:⽬視による⾃転⾞通⾏位置の確認 ⇒その場で⾞道通⾏率を計算し、看板情報を更新 ビデオ撮影による個⼈属性の把握 ○調査場所:2枚の看板の中央付近にて調査 ○調査項⽬:⾃転⾞通⾏位置(⾞道・歩道(⾞道寄り・⺠地寄り))、 ⾛⾏⽅向(順⾛・逆⾛)、 性別、年齢層、⾃転⾞⾞種、ヘルメットの有無、 前⽅(⾃転⾞から⾒て20m以内)の歩⾏者の有無、 ⾃動⾞台数(調査時間を10分間×9で区切り、はじめの1分間の⾃動⾞台数×10をその10分間の拡⼤⾃動⾞台数とした)

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